ミグ-15 とは
ミグ-15は、旧ソ連が開発した、ジェット戦闘機。
当時、アメリカ・イギリスに対向しうるジェット戦闘機の投入が急務だったソ連が急ピッチで開発。初飛行は1947年12月30日。
その後ただちに大量生産・実戦投入されました。急ぎすぎたため、速度を上げすぎると安定性を失うという欠陥はそのままに、リミッター発動のような機構を付けることで強引に解消。15,000機が生産されました。
その欠陥を十分補えるほどの高性能、実戦成績は極めて優秀。アメリカがF-86セイバーを実戦投入するまでは空の覇者でした。
NATOのコードネームは「ファゴット」。確かにエアインテークから排気口まで、まるで胴体をくりぬいたかのような造形はまさしく木管楽器^^ でもそのスタイルは日本人であればどうしても、「こいのぼり」を連想してしまいます。
「たまごひこーきシリーズ No.3(当時のナンバー)ミグ-15」パッケージ。
当時のもの。「ES-003」という品番。これが初販の品番でした。 350円がその時の価格。 この製品はオークションにて落札しました。
ミグ-15は「こだわりたまご飛行機」というラインナップで88年に再販されました。 その際にキャノピーが少し大きくなりました。
その後も何度か再販されましたが、
今回は一番最初に販売されたものを落札したもの、初物はキャノピーの大きさが異なっています。再販のそれより、小さいです。
さて、今回の製作には、実は着手ギリギリまでこいのぼりの配色で行こうかと悩んでいました。 が、どこかのサイトにて、ほんとにこいのぼりカラーにしているミグ-15たまごひこーきをみつけたので、今作成したところで二番煎じ。 名機への敬意をはらい、実機の色でいきます。
ね、再販ものと違ってキャノピーが小さいです。
パーツチェック
パーツラインナップ。
吸盤とL字型のフレームは、専用スタンド。 吸盤で平ら面、たとえば窓ガラスにくっつけディスプレイができたんです。ただ、そのためには、専用固定パーツを機体に接着せねばならないので、見た目を優先し今回は見送りです。なにしろ25年くらい前の古いモデルなので吸盤もくっついてくれるかどうか^^
胴体にはすでに機首ランディングギアが一体化されています。 造形時にジャマと感じたらパツっと切り落として後ハメに。
・・するつもりでしたが今回はそこまでやらずにいきました。
さりげなく車軸にバリがあります。
主翼にあるランディング・ギアは、車軸と一体型。
表面が荒いので、いずれペーパーならし&コンパウンド磨きです。
たまご飛行機のハセガワオリジナルデカール。
復刻版にはないものです。 貴重なのでこのままとっとくことにしました。
製作開始
胴体の裏側です。
機首部(黄色い○印)は組み立て前に本体色、シルパーで塗装。
内部は排気口からのぞけるので、中を暗くみせるために黒で塗装、排気口付近は焼鉄色で塗装しました。
これはいただけません。コクピット。
ただ、座席があるだけで、両脇がスカスカの空洞状態。 さすがに空洞はまずいだろということで、プラ版を切って、仕切り板をつけることにしました。
プラ板にて仕切りを制作中。
機首のエア・インテーク部分。
中央のもりあがりは本体色で、周囲はつや消し黒で塗装。
エア・インテークの取付は、上下の向きをまちがえないよう。
主翼を取り付けます。
主翼の接着面はパーティングラインがあり平らではありません。ならし必要です。
わりと大きい翼なので、安定した接着のため、裏からパテで固定します。
翼が完全に固定されてから、胴体を貼り合わせます。
胴体を接着。
間にはさむパーツは、コクピットと、エア・インテーク。
コクピットは、どちらか片方の胴体へ。安定性がイマイチなので、瞬間接着剤で接着。
水平尾翼を接着し、この時点で胴体を塗装。 水性アクリルカラーのシルバーを使用。
水性アクリルのシルバーは目が粗いのが欠点ですね。
スミ入れ&デカール貼りはまだです。
コクピットを塗装します。
マスキングしたのち、筆塗りで塗装しました。
燃料タンク。
2こあります。これも合わせ目消しをします。
タンクを接着。
シルバーで塗装を先に済ませてから。
さほど安定感がないので、接着したら完全硬化まで放置。
ランディングギアの接着の前にデカール貼り。
例によってデカールはギリギリのとこで切り取ります。
少しでも余白を減らす目的です。
星型って、こうなっちゃうんだよな〜
慎重に・・・・・
貼る位置は説明書やリアルミグ-15の画像を参考にします。
ランディング・ギア。 車輪は手に持つとこもはさむとこもないので両面テープをまいた棒に固定して、塗装。 車軸は銀一色のようです。
ランディングギアを主翼へ。
垂直になっているかを、よく確認。
アンテナは角度に注意。だんだん倒れてきます。
最後に、デカールを完全に定着させる目的も兼ねて、再びクリアコート半光沢を仕上げ吹き。
一番最後にキャノピーをかぶせて、完成です。
キャノピーのフレームは事前にシルバーで塗装です。
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